住宅購入は、人生の大きな買い物の一つです。しかし、住宅購入にかかる費用は、物件価格のほかに諸費用も多く、具体的にいくらかかるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
住宅購入にかかる費用は、大きく分けて「物件価格」と「諸費用」の2つに分けられます。物件価格は、土地と建物の価格の合計です。諸費用は、住宅購入に伴って発生する費用の総称です。住宅購入費用の総額は、住宅種別や地域によって異なります。
そこで本記事では、住宅購入にかかる費用の種類と内訳、住宅購入費用の総額を住宅種別(新築・中古)と地域(都心部・郊外)ごとに解説します。住宅購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
住宅購入にかかる費用の種類と内訳
住宅購入にかかる費用は、大きく分けて「物件価格」と「諸費用」の2つに分けられます。物件価格は、土地と建物の価格の合計であり、土地価格はマンションだと立地や広さによって大きく異なります。戸建ての場合は立地や広さに加えて、建物の構造や設備、間取りなどによっても異なります。
一方、諸費用は不動産取得税や登記費用など、住宅購入に伴って発生する費用の総称です。具体的には、以下の費用が含まれます。
- 仲介手数料(不動産会社に支払う手数料)
- 登記費用(不動産の所有権を登記する際にかかる費用)
- 不動産取得税(不動産を取得した際にかかる税金)
- 登録免許税(登記する際にかかる税金)
- 住宅ローン保証料(住宅ローンを利用する際に、金融機関に支払う保証料)
- 融資事務手数料(住宅ローンを利用する際に、金融機関に支払う手数料)
- 団体信用生命保険料(住宅ローンの返済中に死亡または高度障害になった場合に、残債を支払ってくれる保険)
- 火災保険料(火災や地震などの被害に遭った場合に、損害を補償してくれる保険)
- 固定資産税・都市計画税(住宅を所有している場合に毎年かかる税金)
諸費用の割合は住宅の種類や購入方法によって異なります。新築マンションの場合は仲介手数料がかからないため、諸費用の割合は一般的に低くなることが特徴です。
一方、中古マンションの場合、仲介手数料がかかるため諸費用の割合は高くなります。なお、住宅ローンを利用する場合は住宅ローン保証料や融資事務手数料などの費用も必要になります。
住宅購入費用の総額
住宅購入費用の総額は、物件価格と諸費用の合計額になります。ここからは、住宅種別ごとの住宅購入費用について解説します。今回解説するのは以下の3つです。
それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
新築戸建ての購入費用
新築戸建ての購入費用は、物件価格と諸費用の合計額になります。諸費用は、物件価格の5~10%程度が一般的です。例えば、物件価格が3,000万円の場合、諸費用は150~300万円程度となります。
費用 | 相場 |
---|---|
仲介手数料 | 物件価格の3%程度 |
登記費用 | 物件価格の0.4~0.6%程度 |
不動産取得税 | 物件価格の3~4%程度 |
登録免許税 | 物件価格の0.4~0.6%程度 |
住宅ローン保証料 | 物件価格の1.5%程度 |
融資事務手数料 | 物件価格の1~2%程度 |
団体信用生命保険料 | 物件価格の0.2~0.3%程度 |
火災保険料 | 物件価格の0.1~0.2%程度 |
固定資産税・都市計画税 | 物件価格の0.2~0.3%程度 |
新築戸建ての場合、仲介手数料がかかるため、諸費用の割合は一般的に高くなり、住宅ローンを利用する場合は、住宅ローン保証料や融資事務手数料などの費用も必要になります。
また、新築戸建ての物件価格は、都心部と地方部でも大きく異なります。都心部では土地の価格が高いため、物件価格も高くなります。一方、地方部では土地の価格が安いため、物件価格も安くなります。
戸建ての場合、建物の構造や設備、間取りによっても物件価格は大きく異なるため、必ず相場を理解して土地を選びましょう。例えば、鉄筋コンクリート造の3LDKの物件の場合、都心部では3,000万円~5,000万円程度、地方部では2,000万円~3,000万円程度が目安となります。
中古戸建ての購入費用
中古戸建ての購入費用は物件価格と諸費用の合計です。諸費用は、一般的に物件価格の5~8%程度が目安となります。中古戸建ての物件価格は、一般的に2,000万円~3,000万円程度です。
新築戸建ての物件価格は、一般的に3,000万円~5,000万円程度であるため、中古戸建ての方が物件価格が安くなる傾向があります。
また、中古戸建ての諸費用は、一般的に1,000万円~2,000万円程度です。新築戸建ての諸費用とは大きく変わりませんが、中古戸建ての方が諸費用が安くなる傾向があります。
費用 | 中古戸建て | 新築戸建て |
---|---|---|
仲介手数料 | 売主側が負担するケースもある | 購入者負担 |
住宅ローン保証料 | 3~4%程度 | 1~2%程度 |
団体信用生命保険料 | 3~4%程度 | 1~2%程度 |
火災保険料 | 1~2%程度 | 1~2%程度 |
仲介手数料は、不動産会社に支払う手数料で、物件価格の3~4%程度が相場です。ただし、宅建業法の改正により、2023年4月からは、仲介手数料の上限が物件価格の3%+6万円(消費税込)と定められました。
マンションの購入費用
マンションの購入費用は、物件価格と諸費用の合計です。諸費用は、一般的に物件価格の3~6%程度が目安となります。例えば、物件価格が3,000万円の場合、諸費用は1,000万円~2,000万円程度となり、購入費用の総額は4,000万円~5,000万円程度となります。
新築マンションの物件価格相場は3,000万円~5,000万円程度で、中古マンションの物件価格相場は2,000万円~3,000万円程度です。マンションの仲介手数料は物件価格の3~4%程度が相場ですが、戸建ての仲介手数料は物件価格の4~6%程度が相場となります。そのため、マンションの方が仲介手数料の負担が少ない傾向にあります。
また、マンションの敷地は建物の敷地と共用であるため、固定資産税・都市計画税の税額は戸建てよりも少ないことが特徴です。しかし、マンションには共用部分の維持管理費がかかることに注意が必要です。
新築戸建てと新築マンションの比較では、物件価格や諸費用の総額はマンションの方が高くなる傾向があります。これは、マンションは土地の割合が低く、建物代が高くなるためです。
住宅購入費用を抑える方法
住宅購入費用を抑える方法は、物件価格を抑えるか諸費用を抑えるかの2つに分けられます。
物件価格を抑える方法
物件価格を抑える方法は、以下のとおりです。
・立地や広さ、設備などの条件を下げる
・中古物件や旗竿地などの割安な物件を探す
・売れ残り物件を狙う
・値引き交渉をする
立地や広さ、設備などの条件を下げると物件価格を抑えられます。また、中古物件や旗竿地などの割安な物件を探すことで、物件価格を抑えることも可能です。売れ残り物件を狙ったり、値引き交渉をしたりすることも購入費用を抑える上で重要なポイントになります。
諸費用を抑える方法
諸費用を抑える方法は、以下のとおりです。
・仲介手数料を抑える
・火災保険料を抑える
・引越し費用を抑える
仲介手数料は不動産会社に支払う手数料で、物件価格の3~4%程度が相場です。仲介手数料を抑えるためには、複数の不動産会社から見積もりを取ったり、仲介手数料の割引制度を利用したりすると良いでしょう。
火災保険料は、火災や地震などの被害に遭った場合に損害を補償してくれる保険です。火災保険料を抑えるためには、複数の保険会社から見積もりを取ったり、保険の補償内容を検討したりすると良いでしょう。
引越し費用は、新居に引っ越す際にかかる費用です。引越し費用を抑えるためには、引越し業者を比較したり、引越し時期をずらしたりすると良いでしょう。
また、住宅ローンを利用する場合は金利を抑えることで、毎月の返済額や総返済額を抑えられます。金利を抑えるためには、複数の金融機関から借り入れ条件の見積もりを取ったり、団体信用生命保険に加入したりすると良いでしょう。
住宅購入費用を抑えるためには、上記のような方法を組み合わせて無理のない範囲で計画を立てることが大切です。
名古屋でおすすめの注文住宅会社3選
ここまで住宅の購入費用について解説してきましたが、名古屋で住宅を建てようと検討している方は、おすすめの注文住宅会社を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ブラザー不動産
項目 | 概要 |
---|---|
会社名 | ブラザー不動産 MIDORI STUDIO(緑営業所) |
会社住所 | 愛知県名古屋市緑区神の倉四丁目198番地 |
創業年数 | 1968年4月 |
公式サイト | https://www.brother-bre-freestyle.com/ |
ブラザー不動産は、愛知県名古屋市に本社を置く不動産会社です。1968年の創業以来、新築戸建て、中古戸建て、マンション、土地などの売買や賃貸仲介、リフォームなどを手掛けています。
ブラザー不動産は、愛知県を中心に、岐阜県、三重県、静岡県の一部が営業エリアです。各エリアに営業所を構えて地域密着型の営業を展開しており、新築戸建て、中古戸建て、マンション、土地など、幅広い物件情報を保有しています。また、独自のネットワークを活用して、最新の物件情報をいち早く入手しています。
物件探しから住宅ローンの相談、引越しまで、一貫したサポート体制が整っていることが強みのひとつです。経験豊富なスタッフが顧客のニーズに合わせて、最適なプランを提案してもらえます。
アーレックス
項目 | 概要 |
---|---|
会社名 | アーレックス株式会社 |
会社住所 | 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目12-8 AREX丸の内 |
創業年数 | 2006年1月 |
公式サイト | https://www.for-your-hearts-arex.com/ |
アーレックスは、愛知県名古屋市に本社を置く不動産会社です。1994年の創業以来、新築戸建て、中古戸建て、マンション、土地などの売買や賃貸仲介、リフォームなどを手掛けており、デザイン性の高い新築戸建てに力を入れています。建築家と協力し、顧客のライフスタイルや好みに合わせてオリジナルのプランを提案してもらえます。
また、アーレックスは顧客のニーズを第一に考えたサービスを提供しています。物件探しから住宅ローンの相談、引越しまで、一貫したサポート体制が整っていることが特徴です。
アーレックスは、デザイン性の高い新築戸建てと顧客のニーズを重視したサービスで、多くの人から支持されています。
クラシスホーム
項目 | 概要 |
---|---|
会社名 | クラシスホーム株式会社 |
会社住所 | 愛知県名古屋市緑区桶狭間清水山1306-1 |
創業年数 | 2004年6月 |
公式サイト | https://www.clasishome.jp/ |
クラシスホームは、愛知県名古屋市に本社を置く注文住宅の建築会社です。1999年の創業以来、完全自由設計の注文住宅を手掛けています。
クラシスホームは、お客様のライフスタイルや好みに合わせて、完全自由設計の注文住宅を実現しており、引渡し後も定期点検やアフターメンテナンスなど、充実したアフターサービスを提供しています。
クラシスホームは、完全自由設計の高品質な住宅と充実したアフターサービスで、多くの人から支持されています。
まとめ
本記事では、住宅購入にかかる費用の種類と内訳、住宅購入費用の総額を住宅種別(新築・中古)と地域(都心部・郊外)ごとに解説しました。家の購入は人生におけるビッグイベントです。
本記事で紹介した内容を踏まえて、新築戸建て、中古戸建て、マンションのどれを選ぶか検討してみましょう。また、名古屋市で家づくりを検討されている方は、紹介した3社を検討してみてください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。