「最近よく聞くSE工法ってどんな工法なの?」
「SE工法で家づくりをするメリット・デメリットを知りたい!」
地震に強い注文住宅を検討している際に候補に挙がるのがSE工法でしょう。SE工法は歴史が浅いものの木造住宅で耐震性に優れた家づくりができる工法のひとつです。
土地の形状にかかわらず理想の家づくりができるのもSE工法の魅力です。しかし、SE工法で家づくりをするデメリットを知らないと、予算や理想とする住まいのイメージに合わず後悔してしまう可能性があります。
そこで本記事では、SE工法の特徴やメリット・デメリットを解説します。SE工法の魅力や欠点を詳しく知るためにも、この記事を参考にしてみるといいでしょう。
また、以下の記事では当メディア厳選の注文住宅会社を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
SE工法とは?
SE工法は柱と梁を剛接合する木造のラーメン工法です。一般的にラーメン工法は高い建物を建てる際の鉄骨造やRC造で用いられる工法です。
一昔前まで木材は均一な強度の素材を確保することができないという理由から剛接合ができず、木造にラーメン工法は不可能だと考えられていました。
しかし、昨今の技術の発達により木材の弱点を補い、木造でのラーメン工法ができるようになりました。日本で初めて木造住宅にラーメン工法を取り入れたのがSE工法というわけです。
SE工法のメリット5つ
まずは、SE工法で家づくりを行う以下5つのメリットを見ていきましょう。
それぞれ解説します。
耐震性が高い
阪神淡路大震災がきっかけで生まれたSE工法は、木造で耐震性の高い家づくりができます。
SE工法の耐震性が高い理由は以下の4つが挙げられます。
- 強度が表示され含水率が低い構造用集成材を使用している
- 結合部分の欠損が少なくなる柱脚金物を使用している
- 鉄骨造やRC造と同じ構造計算をおこなっている
- 計算された部材が工場で加工されている
上記4つが合わさっているからこそ、SE工法は耐震性が高いのが特徴です。実際に東日本大震災や熊本地震が発生した際もSE工法で建てられた木造住宅は、倒壊しなかった実績があります。
断熱性が高い
SE工法は筋交いを使用しないため、壁の中に断熱材をしっかりと敷き詰められます。外断熱と内断熱のダブル断熱ができるのがポイントです。
木造住宅の多くは在来軸組工法で建てられており、在来軸組工法は耐震性を高めるために壁に対して斜めに木材を入れる筋交いを採用しています。
筋交いがあると断熱材を入れられる部分が限られるため、断熱性が低くなりやすいです。しかし、SE工法は筋交いを使用しないことから、高い断熱性を実現できます。
間取りや空間の自由度が高い
在来軸組工法では耐震性を落とす必要のある空間を、SE工法であれば高い耐震性を保った上で実現可能です。
一般的な在来軸組工法で開放感のある空間づくりをする場合、部分的に柱や梁を取り除く必要があります。しかし、在来軸組工法は柱や梁が構造上重要なため、取り除くと耐震性が低くなります。
一方、SE工法の場合は接合部が一定の強度を持っていることから、耐震性が高いです。さらに耐力壁をバランスよく配置することで、耐震性に優れた開放感のある空間や大開口が実現できます。
木造で高耐震性のある開放的な空間づくりをしたい方は、SE工法を検討してみてください。
特殊な形状の土地にも性能の高い家を建てられる
SE工法は狭小地や変形地でも開放感のある戸建て住宅を実現できます。都市部に多いのが敷地条件が限られることでしょう。狭小地や変形地では、ツーバイフォー工法やツーバイシックス工法など一定の敷地面積が必要な工法で建てるのは難しいです。
一方、SE工法なら狭小地や変形地でも問題なく家づくりができます。さらに狭小地でも狭さを感じさせない空間づくりが可能です。
ビルトイン車庫やリビングをワンルームにしたり、ルーフバルコニーを設けたりできます。
スキップフロアを作れる
空間の広がりや書斎をつくる上で候補に挙がるのがスキップフロアです。スキップフロアは空間をおしゃれに見せることができ、個室のような空間として利用できます。
しかし、スキップフロアは地震の横揺れに弱いとされており、耐震性に影響を及ぼす可能性があります。SE工法であれば構造計算による金物の最適化により、耐震面の弱点を補い安全なスキップフロアを設けられるのが特徴です。
SE工法のデメリット4つ
対して、SE工法で家づくりをするデメリットは以下の4つが挙げられます。
それぞれ解説します。
施工できる住宅メーカーが限られる
SE工法を採用している住宅メーカーは少ないです。SE工法で家づくりをするには認定機関から施工許可の認定を受けている必要があります。
住宅メーカーの大半は在来軸組工法で家づくりをしているため、SE工法を採用している業者を探すのに苦労するでしょう。また、採用している住宅メーカーが少ないことから、複数社を比較するのが難しいのが実際です。
費用が高くなりやすい
SE工法は在来軸組工法と比べて建築費用が高くなりやすいです。SE工法は建物の基礎部分の強化や使用する資材、施工に手間がかかるなどの理由から費用が高くなる傾向にあります。
SE工法を採用して家づくりをする場合は、予算オーバーをしないように資金計画を入念にしておきましょう。
シックハウス症候群になる可能性がある
SE工法で使用する建材には化学物質が含まれるため、シックハウス症候群になる可能性があります。シックハウス症候群を引き起こすのは、建材の接着剤や塗料に含まれているホルムアルデヒドや化合物、カビなどが原因といわれています。
SE工法で使用される建材は化学物質が空気中に発散されないようにされていますが、100%ではありません。ただし、他の工法でもシックハウス症候群は起こる可能性があります。
メンテナンスや補強に関して難点がある
SE工法の歴史は浅く、長期間の耐久性の面が証明されているわけではありません。地域によって天候や湿気、潮などの状況が変わるため、それぞれで適切なメンテナンスや補強のタイミングを見極めるのが難しいといえるでしょう。
SE工法は特殊な建材と金具を使用しているため、メンテナンスや補強ができる業者が限られるのも考慮しておく必要があります。
SE工法がおすすめな人
SE工法がおすすめな人は狭小地や変形地で家づくりをする方や耐震性と開放感のある木造住宅を建てたい方です。
SE工法は狭小地や変形地でも開放感のある空間づくりができるため、特殊な土地に注文住宅を検討している場合に向いています。
また、高い耐震性にこだわりながらも吹き抜けやリビングの一部全面を窓にするなど開放感のある空間をつくりたい方にもぴったりです。ただし、SE工法の費用は高くなりやすいため、資金に余裕がある人に限られます。
地震に強い注文住宅を建てるならブラザー不動産株式会社がおすすめ
項目 | 概要 |
---|---|
会社名 | ブラザー不動産株式会社 |
会社住所 | 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号(ブラザー工業本社ビル内) |
創業年数 | 1968年4月 |
公式サイト | https://www.brother-bre-freestyle.com/ |
名古屋で耐震性に優れた開放感のある家づくりをしたい人はブラザー不動産株式会社がおすすめです。ブラザー不動産株式会社は在来軸組工法をベースとしたテクノストラクチャー工法で家づくりをしています。
テクノストラクチャー工法は木と鉄を組み合わせた工法で、耐震性や耐久性、断熱性に優れた家づくりが可能です。
耐震の最高等級3や長期優良住宅、ZEHの基準を満たす設計が標準仕様となっています。デザイン力も優れており、グッドデザイン賞を受賞した実績があります。
充実した保証やアフターサポートもあるため、注文住宅を建てた後も安心して暮らせるのも魅力です。
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まとめ
SE工法は木造住宅版のラーメン工法で、耐震性にすぐれた家づくりができます。狭小地や変形地でも開放感のある空間づくりができるのも魅力的なポイントのひとつです。
ただし、SE工法で施工できる住宅メーカーは少なく、トータル費用も高額になりやすいです。自分の理想の家において、SE工法が最適な工法なのかをしっかり見極める必要があります。
この記事を参考にして、注文住宅を建てる際に後悔ない工法選びをしてみてください。